Episode02

お客さまとの信頼関係が全て

失敗からの起死回生

CA担当Bが入社から数年目のこと。いつものようにお客さま訪問でお困りごとのヒアリングを行い、後日具体的な提案書をお持ちするお約束をした。当時、他のお客さまとのアポイントも立て込んでおり、「今週中に持って行ければ問題無い」と勝手に思い込み、次回ご提案の日程も連絡せずにいた。訪問から3日ほどした頃に、社長様よりお怒りの電話が入り「あれから何日たっている?こんなに遅いなんて思わなかった。この件は他の会社に頼むからもう来なくてもよい」と言われてしまった。自分では、遅くなっている自覚がなかっただけにショックも大きかった。
お客さまの時間の感覚は様々であり、自分の都合だけでご提案の日程もきちんと伝えていなかったこと、せっかくの機会を与えて下さったのに期待を裏切ってしまったことを情けなく、そして申し訳ない気持ちになった。
その出来事がきっかけとなり、Bは訪問した当日にご提案書と見積もりを作るようになった。そして、訪問翌日に打ち合わせた内容のご提案書とお見積もりが準備できたこと、ご訪問日時のご相談を伝えると「仕事が早くて気持ちがいいね」とお褒めの言葉をいただけることが多くなった。大切なお客さまからのお叱りから、新たな成長の機会を得ることができた大きな経験だった。

社長様を説得していただいた事に感動

あるシステムの導入をすでに実施いただいていたお客さまから、ネットワークセキュリティに関するご相談を受け、UTM※の提案書を用意して商談に臨んでいた時のこと。その会社には事務職員の女性が2人いらしたが、あらゆる商談は社長が直接聞いて、意思決定をされている雰囲気だった。
そのUTMの提案については他社にも相談をされており、「他社の提案の方が価格が安いため、価格面について再度説明して欲しい」と伝えられた。状況から今回は失注する可能性もあることを覚悟しながら、お見積もりの内容であるセキュリティ強化のポイントについて詳細をご説明したところ、社長様から思わぬことを告げられた。
「実はBさんで契約をしてあげて欲しいと事務メンバーが私に言うのだよ」と。事務職員の方は以前のシステム導入の時から、私の仕事ぶりを見ていてくれたらしく、「些細な事も嫌な顔をせずに、ニコニコと時には世間話をして和ませてくれ、本当にこの会社の事を考えてくれている。だからBさんと契約してあげて欲しい。」と社長を説得してくれたそうだ。それを聞いた時、初めて営業先で涙が流れた。自分で顔は笑っているのに涙が流れているのが分かった。営業という仕事を通して人に接する事がなんと素晴らしい事だろうと。これから何人、何社のお客さまとこのような素敵な関係が創れるのだろう・・・Bの夢が膨らんだ瞬間だった。

※UTM:Unified Threat Management の略称で、日本語では「統合脅威管理」 等と訳されるネットワークセキュリティサービスの略称。
ネットワーク上の様々な脅威から効率的・包括的に対処できる高機能&低コストなサービスです。

仕事の達成感を後輩たちに伝えたい

仕事をする上で、1対1でお客さまとしっかりと話せて、信頼関係が築ける仕事はそれほど多くない。お客さまとの関係性を深めていき、また別のお客さまを紹介していただくこともあり、仕事の幅が広がっていく。「そこまでやってくれてありがとう」と言ってもらえるような仕事がしていきたい。この素晴らしさをぜひ後輩に伝えていきたいと語る。
また、仕事は常に新しい出会いがあるからこそ、楽しめると考えている。また、ビジネスフロントの仕事はチャレンジ次第では自分の可能性を大きく伸ばせる場であると。
また、新規で出会ったお客さまと仕事を獲得するまでのプロセスの楽しさや達成感を後輩にも感じてもらいたい・・Bは日々そんな思いを抱いている。
ビジネスフロントで仕事をする上では、目上の方と話す機会も多くあるため、礼儀礼節がしっかりしていて、気持ちよく挨拶ができる人、ハキハキしている人・・・そんな人がCAに向いているのではないかとBはいう。幅広い年代の方に可愛がっていただける「可愛げ」も必要なことだと。